【Title】: 世界でいちばんNGな恋 | 【ブランド】: HERMIT | ||
【ゲームタイプ】:年の差カップルホームコメディAVG | 【発売】: 2007/11/22 | ||
【属性】:ツンデレ・OL |
【種別】:感動系・萌え系・純愛系・ロリ系 | ||
【スタッフ】 原画:みこしまつり シナリオ:丸戸史明 with企画屋 主題歌:片霧烈火 【体験版等】 メーカーサイト(HERMIT)から OPムービー、体験版、壁紙等がDL可能 【Amazon】世界でいちばんNG(だめ)な恋 |
【キャスト】 ■陽坂 美都子 :夏野こおり ■香野 麻実 :一色ヒカル ■天城 夏夜 :風音 ■澤嶋 姫緒 :芝原のぞみ ■長谷川 倫子 :如月 葵 ■本田 真鶴 :茶谷やすら 【参考】 世界でいちばんNGな恋 攻略 【デモ館】 世界でいちばんNGな恋 OPムービー |
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【Gamer's Square月別人気・不人気投票データ】 | |||
【人気投票率】: 実施予定 | 【地雷投票率】: 実施予定 |
【レビュー】 | 【執筆】: 空 さん | ||
【シナリオ】 | 【評価】: 94 点 | ||
(ストーリー紹介)※オフィシャルサイトより 愛を失い、職を失い、希望を失い、ついでに若さも失いかけてる主人公・芳村理(28)は、 やけ酒とばかりにスナックでなけなしの金を使い果たし、路上をさまよっていた。 そんな時、お店の売れっ子らしくたくさんの上客に囲まれていた女性に、いきなり声をかけられ、優しく励まされる。 運命を感じた彼は、決死の覚悟で年上のひと、穂香に告白することを決意するが…… 『困ったことがあったらいつでも訪ねてきてくださいね』 実はアパートを経営しているという彼女に、そんな言葉とともに告げられた住所を尋ねてみれば、 テラスハウス陽の坂とは名ばかりのオンボロ長屋。 しかも、彼を出迎えたのは、穂香とは親子ほども歳の離れた……というか実の娘の美都子(身長144cm)だった。 なぜなら運命を感じたはずの穂香は、娘におんぼろアパートと奇妙な住人だけを残して、 他の男と駆け落ちをしてしまっていたから。 こうして、高身長・高学歴・無収入なリストラ青年(本人談)と、頑張り屋で健気だけどちびっこ(本人は否定) な少女との、凸凹な一つ屋根の下での生活が始まった。 奇妙な住民たちのペースに巻き込まれ、ただでさえ気が休まることのない毎日に加え、 再就職先の同僚には何故か大胆に迫られ、隣のお嬢様には何故か暗躍され、 そして美都子の担任教師にいたっては何故か……黒ストで。 不幸に骨まで愛された主人公の明日は果たして…… |
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(コメント) 【シナリオ】93点 相手を思いやる優しさを持ちつつも、どこかズレテいる主人公と素直になれないヒロインたちのダメな恋と 世間的にNGだと言われる恋にみんなからの祝福を求め涙した恋物語でした。 恋そのものがNGというだけでなく、ダメな人同士が繰り広げる恋がダメという印象もありますが、 シナリオによってはどこがNGなのか疑問を持つところがあります。 「恋そのものがNG」「ダメ人間同士によるダメな恋」どちらもテーマだと考えた方がよさそうです。 17話ほどで構成された、テレビドラマ感覚になっていますが、最近はこういう構成が流行りでしょうか。 ヒロインの分岐が同時期ではなく数ヶ月ずつずれていて、各ルートとなる季節が「夏夜は夏」「姫緒は秋」 「麻美は冬」「美都子は一年経った春」という具合になっています。 攻略順ですが、麻美、美都子シナリオを進めてしまうとネタばれがあるので夏夜、姫緒を先に進めた方がいいです。 季節通りに進めるのが理想だと思います。 まず、全体の印象ですが、鬱になるようなことはなくとも想像以上にシリアスな展開が多く、シリアスとコミカルの 割合は7:3か8:2くらいに感じ、ホームコメディと聞いていたので意外でした。 コミカルな演出に苦笑いすることは多いですが、もう少しギャグに力を入れても支障はなさそうですし、その方が よかったのではないかと。爆笑させられることは少なかったです。 前半は主人公の生活状況について描いていて、大きく動き出すのが6話目なので、面白さを感じたのもそこから。 夏夜、姫緒と麻美、美都子のシナリオでは少しカラーが違い、シナリオがまとまっていたのは後者ですが、個人的には前2つの方が好みで、数回訪れる展開が強烈で衝撃が走りましたし、その展開から実用シーンへの繋ぎが好感でした。ボリュームがない上にスパッと終わりますが、他の作品とは差別化を図れたシナリオだったと思います。 夏夜と姫緒シナリオが終わり分岐点に戻り再び共通シナリオを進めると、話しの中心が麻美と美都子へと移ってきます。中だるみを感じたのはここだけで、終始テンポよくキャラの掛け合いを楽しむことができますが、後半からはご都合的な展開はやはりあるので、気になる人は気になるかも知れません。 麻美シナリオは簡略的な上に展開が早いですが、美都子シナリオは最後の最後までやってくれるので安心できますし、実用シーンをしっかりシナリオの中で一つのネタとして使えているのが高ポイントでした。この2人は途中までシナリオが同じなので、後にプレイする方はスキップを多様することになると思いますが、分岐後すぐに世界に入る為に、14話くらいからは飛ばさずに読むことをお勧めします。 後半2人のシナリオで残念だったことは、これまで絶妙だった脇役演出のバランスが崩れたことで、主要人物で話が進む展開になり脇役の活躍をもっと前面に押し出して欲しかったです。 どのシナリオも美都子が関わり<ネタばれ>いわゆる三角関係と修羅場が勃発する<ネタばれここまで>ので、彼女を好きになれるかが大きいですが、彼女の性格が解ってくるのが中盤以降なので、体験版で判断するのは難しいかと。 展開そのものは珍しものではありませんが、見たこともない特徴だらけのキャラの絶妙な掛け合いと、キャラそのものに隠された設定の使い方、全体の流れだけでなく、一瞬でプレイヤーを世界へ引き込むネタの演じ方が驚異です。 【テキスト】95点 聞いていた通り綺麗な日本語で、一字一句に意味を持たせ、キャラに合わせて使い分けています。 キャラの多くが社会人ということもあり個性と知識の視野が広いですが、設定だけでなくテキストでキャラの 興味や世界感を知ることができ、ライターさんの知識と経験がフルに生かされています。 テキスト的にも笑いのツボが少し違ったのが残念でした。 【キャラクター】95点 この作品で不満が出るとすれば、シナリオよりも絵とキャラではないでしょうか。 作りこまれているという意味では驚異的で、設定が面白いだけでなく、テキストのレベルの高さがキャラを 立てていますし、キャラ自体に仕込まれているネタもフルに使われているのが好感です。 ただ、キャラ萌えや理想的なヒロインを求めてプレイするのは微妙で、そもそもこのゲームは、世間に認められ ない様な恋だけでなく、ダメ人間同士の恋をテーマにしているので、主人公もヒロインもこちらが不愉快になる ほどダメな部分があります。でも、それが売りですので。 しかも僕の中ではメインの美都子が断トツでダメなので、どのシナリオでもイライラさせられましたが、 どのシナリオでも関わりメインヒロインらしいといのは良いことだと思います。 メインはメインらしく、サブはサブらしく、脇役は脇役らしい仕事ができている作品です。 キャラ紹介で書かれていること以外を書いてしまうと、それだけでプレイがつまらなくなりそうなので雰囲気程度ですが、 夏夜は積極的にアピールしてくるタイプ、姫緒はお嬢様ツンデレ、麻美は少しクールなところがあります。 上辺だけですが、美都子と主人公に関してはネタばれ反転にします。 <ネタばれ> 美都子は素直になれないわがまま娘 焼きもちはどのヒロインにもありますね 主人公は鈍感で優柔不断な上に聞いたことまで自分の都合に 合う様に解釈してしまいます。しかし、仕事はできる。 個人的には、ごめんなさいの連発が頭にきました。 <ネタばれここまで> このゲームの凄いところは、ダメダメ主人公とモテモテ主人公を同時に演出し、さらにそれに引きつけられる ヒロインの心情を描けてしまっているところですが、思考が違い過ぎて理解できない上に主人公以外の視点で プレイヤーは主人公以上に彼女たちのダメな部分を見せられるので、プレイヤーとの間に温度差ができます。 主人公にも疑いたくなる言動が多いので、プレイヤー=主人公という気持ちでプレイすることは難しく、さらに ヒロインに関してもここまでダメな部分を見せられると好きなタイプのヒロインでもキャラ萌えすることはで きませんでした。特に終盤は、ここまで不快キャラをそろえなくても、という気持ちは少しありますね。 どのキャラに対しても先入観を持たずにプレイすることをお勧めします。 【演出】90点 シナリオとキャラクター項目で触れたので省略します |
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【システム】 | 【評価】: 85 点 | ||
■システム(機能) ・Hシーン回想 ・CG回想 ・ボイスカット・個別調整 ・エフェクトカット・調整 ・メッセージ速度調整 ・オートモード・速度設定 ・未読スキップ ・クイックセーブ&ロード ・サムネイル(セーブ/ロード画面) ・ウィンドウモード(800x600) ■システム(コメント) 悪いところを上げると、 ・右クリックの割り当てがなく、ウインドウ消去固定 ・バックグラウンドなし ・フォント設定なし 右クリックは各システム画面への移動選択枠などの方がまだよかったです。 しかも、オートを右クリックで解除できないのは不便で、いちいち押して解除しなればなりません。 文字は細めのゴシック体ですが、太目の方が好きなので選びたかったところです。 他を言うと、感じる程度ですがセーブ&ロードの反応が少し遅いです。 |
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【サウンド】 | 【評価】: 87 点 | ||
【ボーカル曲】80点 主題歌「陽だまりコイゴコロ」はOPとしてだけでなく挿入歌としても流れたりします。 ボーカルの入り方は好きではないですが、サビはいいですね、ムービーとも合っていると思います。 フルバージョンを聞いてみたいですが、初回限定版についてくるCDの中にはBGMしかないので、 主題歌はすでにシングルで売られているものを買わないと聞けません。 EDは普通の出来、時間をかけて挿入歌を作って欲しかったです。 【BGM・効果音】85点 音質が良いので、いつもよりボリュームを上げてプレイしていましたが、BGMは他の演出を乱さない程度で世界感の 貢献とまではいかないので、もう一歩という出来でした。 効果音は多用していて、主人公周りで出る音や天候の変化などを表現しており、距離感などの演出もできています。 <少しネタばれ> 街の声がただの効果音だと思っていたら、それをネタに使ってしまうとは恐れ入ります。 <ネタばれここまで> 【声優】95点 脇役に一人少し違うかなと思うキャラがいましたが、主役陣は個性を出せていて世界にどっぷりはまっています。 美都子の大人を見下すときの声がよく出ていて、囁くような声がムカつくくらいいいです。 主人公にも声があり、一歩間違えれば叩かれそうな声をしていますが、外見と性格に合っていると思います。 気になるようでしたらOFFにしてプレイして下さい。 |
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【グラフィック】 | 【評価】: 83 点 | ||
全92枚で、メインヒロインの美都子が少し多めですが、バランスが取れています。 実用シーンのCGは半分弱、コミカルな絵が数枚含まれます。 絵についてはサンプルCGを見て頂ければ分かる通り癖はある方ですが、学校風景や学生が出て来ると 違和感を感じる程度で、プレイが進むにつれて気にならなくなりました。 ただ、エロには向きませんね。(特におっぱいが) CGに差分は多くありませんが、その変わり半分以上差分で変化する絵があり手が込んでいます。 顔の線に多少の崩れがありますが、実用シーン以外では気にならない程度です。 実用シーンの顔の表情がテキストに比べるとオーバーに思いましたが、こんなもんでしょうか。 特殊な画面効果はありませんが、主人公とキャラとの距離表現で、立ち絵を遠ざけたりアップしたりする演出があります。専用の絵を使っていないので、小さくする分には問題ないですが、肩上くらいまでアップすると鮮明度が落ちぼやけてしまうのが非常に気になりました。時間をかければ何とでもなる部分ですし残念です。 |
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【実用関係(グラフィック、他含む)】 | 【評価】: 80 点 | ||
■実用(シーンの種類) ・ラブラブ ・フェラ ・アナル ■実用関係(コメント) 細かくいうと違いますが、各ヒロイン4シーンずつです。 完全にシナリオを意識しているので、実用シーンの為に衣服や場所を特殊にすることは少ないです。 社会人ということもありますが、設定とシナリオの流れからしてホテルが多くなります。 絵が好みでしたら期待してもいいと思いますが、実用メインではないですし、ヒロインのダメな部分が これでもかというほど考えさせられる作品なので、素直に萌えれないかも知れません。 全部ではありませんが、シナリオと直結しているシチュエーションが多く、前半はシナリオあってのエロ、 終盤はエロあってのシナリオと、エロゲーらしさが出ています。 正直、これほど興味が湧かないシチュエーションでテキストを読まされたのは初めてかも知れません。 個人的な感想としては、夏夜を好きになったので期待してしまいましたが、主人公が責め好きなのでまったく 使えませんでした。実は主人公がMでヒロインがベッドヤクザという展開なら最高だったのですが。 あと、罪悪感を味わえます。 感想の続きなので、プレイ予定の方は見ないで下さい。 <ネタばれ> 美都子とのシーンは罪悪感たっぷりでした。 進学の話が出てきて気づきましたが、まさか○学生だったとは…。 でもそのお陰で、2種類の制服でエッチが実現しました。 <ネタばれここまで> |
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【総評】 | 【評価】: 91 点 | ||
NGな恋とダメキャラを受け入れられるか出来ないかで、評価が大きく分かれそうですが、似ている作品は ありませんし、詳しく知ってしまうと面白さが半減するので、やってみるしかありません。 僕の場合は、許容はできるが理解には苦しむ程度で、感情移入はできずキャラ萌えとまでは行きませんでし たが、傍観者としてはかなり楽しませてもらいました。エロゲーをやったこともなにのに批判する人にやら せたら120度くらい考えが変わりそうな作品で、「テレビドラマじゃん」とか言われそうです。 シナリオとキャラ、そしてそれを演出するテキストが特殊ながら完璧にマッチしていました。 さらに凄いところが、シナリオ作品ながらエロがサブではないところで、実用面にも力を入れているという 意味ではなく、エロがあってこその物語になっています。 絵と音楽はその妨げにならないように頑張っている感じで、購入の判断材料にする必要はないと思います。 キャラの行動について考えさせられる作品でしたが、人は一人では生きていけないと改めて考えました。 当たり前なことかも知れませんが、人を頼ることも人に頼られることも大切ですね。 一年越しの恋ということで、初日か数週間で結ばれてしまう学園ものばかりプレイしている僕には新鮮でしたし、 たまにはこういう複雑な心になる純愛もいいかなと。ありがとうございました。 ネタばれしてでも、作品の内容を知りたい方はご覧ください。 実際プレイ前に分かることではないので、これだけ知っているだけで面白さは減ると思います。 <ネタばれ> 美都子とは年の差カップルを演じることは分かっているかと思いますが、他のシナリオは主人公と攻略対象となる ヒロインとメインヒロイン美都子との三角関係が中心で、嫉妬が常に描かれ修羅場が多く展開されます。 美都子の嫉妬心は凄まじく、大人を上から見る態度をよくとるので素直に可愛いとは思えないのが難点です。 <ネタばれここまで> 以下ちょっとした感想 <ネタばれ> 理と美都子は本当に成長したのか少し疑問 またプレイして答えが見つかることを期待しています。 <ネタばれここまで> |
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