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 【Title】: Volume7  【ブランド】: RococoWorks
 【ゲームタイプ】:ADV  【発売】: 2008/10/24
 【属性】:同級生  【種別】:純愛系

【スタッフ】

原画: 笛
シナリオ: J-MENT

【体験版等】
体験版、デモムービー等が
メーカーサイトにて公開されています

【デモ館】
Volume7 デモムービー

修正パッチありサポート

【キャスト】

紀野 梗香: 五行なずな
菊下 琴良: 羽戸まつの
道明寺 さくら: 成瀬未亜
浅瀬 茉莉: 桃井いちご
深見 由梨江: 芹園みや
辻占 リョウコ: 理多
濱 あざみ: 風音
ヴァレンティナ: かわしまりの

【参考】Volume7 攻略
【Amazon】Volume7(ボリュームセブン)
【Amazon】『RococoWorks』で検索

 【Gamer's Square月別人気・不人気投票データ】
 【人気投票率】: 実施中  【地雷投票率】: 実施中



 【レビュー】  【執筆】: 空 さん
 【シナリオ】  【評価】:      73         点
(ストーリー紹介

――時は現代。

世界各地では『生物の従来を拒むドーム状の見えない障壁が出現する』という、スフィア化現象が起きていた。

そんな中、日本でも初のスフィア化が首都圏にある街『奈々浜』で発生。
しかし事態はそれだけにとどまらず、新たな現象の報告があがった。

「ドーム内の地形や建物が、100年近くも過去に巻き戻っている」

一瞬にして消えた現代の風景、入れ替わるように甦った過去の街並み。

内なる世界(インナードーム)に残った人々は隔離された環境に戸惑いつつも、
外なる世界(アウターヘブン)からの支援を頼りに、その古き時代で生きる道を選ぶ。

――そして、2年後。奈々浜に男女学生ペアが足を踏み入れたことで運命が動き始める。

内世界を報道するテレビリポーターの紀野梗香と、専門調査機構から派遣された常盤十丸。

ふたりは互いに協力し合うことを約束し、奈々浜の地に起きた怪現象の原因究明に乗り出すのだった!

(コメント)

プレイ時間は20時間弱、選択肢はたくさんありますが、テキストとその後のCGの差分に違いが出るだけで
エンディングには影響しなく基本一本道になので、攻略性はないと言えます。

攻略ページに書かれている様に「共通(外世界編)⇒ 内世界編(梗香、琴良、さくら)⇒真世界編」という
流れで進みます。一番初めの「外世界編」というのは「内世界編、梗香ルート」の序章で他のヒロインは出て
来ることはないので「内世界編」は梗香ルートにそのまま入るのが自然かと思います。

内容はジャンルで言うとSFファンタジーで、初めから明確な目的や敵が存在する訳ではなく、進行する中で
謎が生まれ謎が解けていきます。初めはプレイヤーだけでなく、主人公もほとんど分からない状態です。

内世界編では同じ時間軸の中で、3名の主人公視点から物語を見ることになり、それぞれの主人公が対面した
シーンで、それぞれの主人公が何を思い考えていたのかを知ることになります。1ルートだけでは謎を残した
場面も他の主人公の思惑を知ることで伏線を回収することが大きな特徴です。

恋愛に関しては、恋人になるまでの過程が早く、こちらが友人として仲良くなってきたなと感じる頃に初Hに
入るシナリオもありました。Hで仲を深めるという印象も強く、告白もなし好きという会話もないカップルも
いますが、設定上の理由も少しあるので気にならない程度でした。

3組のルートを終えると、自動的に「真世界編」へ入ります。タイトルが「新世界編」ではなく「真世界編」
であるように、新しい世界を作る物語ではなく、真実を知る物語です。

登場人物にとって見れば、真実を知るということは自分の置かれた立場を知るとことだと思いますが、それに
同期する気持ちの変化が良く表わされて面白かったです。

恋愛色の薄れと謎がさらに増えることで入り込みにくいところがありましたが、それ以上に前編までとプレイ
スタイルが変わるところがあり、とくに視点が多くなることと、時間軸が無くなるところは気になるところで
これまで3名の主人公目線で進んできた物語が突然、全てのキャラの視点を回す形になり、主人公とヒロイン
は主役から一キャラ、その分、これまで脇役だった人が表舞台に出てくるので付いていきにくくなりました。


シナリオ:70
テキスト:80
キャラクター:70
キャラの演出:70

テンポの差を上で書きましたが、他に上げるとプレイ過程で用語集やキャラ図鑑のようなものを追記していく
ような機能があれば良かったと思います。人物や組織などの紹介メニューはありますが、オフィシャルサイト
よりも簡単なもので、プレイ中に理解しながら進められる工夫が欲しかったです。

 【システム】  【評価】:      80         点

■システム(機能)

・Hシーン回想
・CG回想
・ボイスカット・個別調整
・エフェクトカット・調整
・メッセージ速度調整
・オートモード・速度設定
・未読スキップ
・クイックセーブ&ロード
・バックグラウンドでの動作
・サムネイル(セーブ/ロード画面)
・ウィンドウモード(800x600)

■システム(コメント)

基本的なシステムは揃っているのでゲームそのものはし易いですが、設定画面というものが
ないので初期設定にクリック数が多くなり時間を掛けました。

プレイ中のスキップ、オート、セーブなどはワンクリックで行うことができます。

ワイドモード(スクリーンの形)があるところが変わっているところです。

その他では、マップや人物紹介などを見ることができます。

 【サウンド】  【評価】:      80         点

【ボーカル曲】85点

OP1曲、EDは「内世界編」と「真世界編」にそれぞれあります。

EDは「内世界編」の方が好きですが、普通にスタッフロールが流れるだけ
のところが勿体なかったです。

【BGM・効果音】75点

15曲とシナリオを重視した作品の割には少なめ、世界観作りの貢献も一歩足りずでした。

【声優】80点

全員に声があり、ON/OFFの選択もできます。

イメージに合った声ばかりで、シナリオ作品としては問題ないと思います。

 【グラフィック】  【評価】:      80         点

差分なし100枚。立ち絵、CGともに動きは多くありません。

一部をアップさせる演出はとても多く、また綺麗に塗られています。

CGモードでは、それぞれの絵にタイトルが付けられています。

世界観を売りにした作品だと思いますが、タイトルだけでパッと浮かぶ背景や
イメージをできる絵がないところが少し残念です。

 【実用関係(グラフィック、他含む)】  【評価】:      70         点

■実用(シーンの種類)

・ラブラブ
・フェラ
・SM(拘束など)

■実用関係(コメント)

梗香4(1)、琴良3(1)、さくら3(1)、その他3(2)合計13シーンで
カッコ内はアフターストーリとしてプレイ後に鑑賞できるシーン数です。

梗香、琴良、さくらのHは個別ルートで結ばれる主人公のみのシーンで、その他は
メインヒロイン3名を除いたシーンです。

3シーンとも女性同士のH拘束シチュはこの中にあります。

実用シーンのみでの評価はシナリオ作品として見れば悪くないですが、シナリオの項目で
書いたとおり友人感覚でHに入るシナリオは感情移入できませんでした。

 【総評】  【評価】:      75         点

恋愛要素をどれだけ必要としているかで、評価に差が出そうな作品で、面白いものの恋愛ゲーム
としての評価は低めというのが僕の評価になります。

前半と後半で違う作品なんじゃないかと思うくらい、スタイルが変わってしまうのもマイナスで
全体的にプレイに集中できないところがありました。

ストーリーと設定を読んで興味を持てたなら手にとっても楽しめると思います。

プレイの際は事前にキャラ紹介をよく読んで固定観念を付けてからのプレイがお勧めです。


作品の傾向(評価ではありません)

感動:★★☆☆☆
萌え:★★☆☆☆
笑い:★☆☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
演出:★★☆☆☆
容量:★★☆☆☆
遊び:★☆☆☆☆
特徴:物語、恋愛薄め

※演出は技術面について。容量はシナリオを重視した作品はシナリオの長さ、エロを重視した作品はエロ
の量、バランスが取れている作品はどちらも考慮、またCG枚数にもよる。遊びは主にゲーム性。



『Volume7』応援中!


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